住所 徳島県板野郡上板町引野 電話 088−694−2046
本尊 薬師如来 開基 弘法大師 本尊の真言 おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
安楽寺は宿坊があり巡礼の方に大変人気があります
境内はかつて2Kmはなれた安楽寺谷という場所にあった。 温泉山という山号からもわかるように、温泉のある寺として 人々に親しまれ、四国巡錫中にこの地を訪れた弘法大師 も、この土地が病疫から人々を救う薬師如来と深い因縁で 結ばれていると直感。坐像を刻み堂宇を建立し、この寺を 札所と定めた元禄時代の古記録によると、当時その安楽寺 谷の周辺一帯は鉄サピ色の熱渇が涌き出、湯は諸病に特 効あり、と記されている。行脚中の大師が当地に留錫、薬師 如来(衆生の病いを治す意)と因縁浅からぬ地であると察し 、安楽寺谷に堂宇を建立し薬師如来を刻んで本尊とされた。 さらに大師は山号、院号、寺号を本尊にちなんで名付けられ たという。寺はその後、天正年間の長曽我部の兵火に焼か れたが、万治年間に、駅路寺であった瑞運寺を併合して現在 の地に移転再建された。 |
ここが見所 本堂と大師堂の間にある「願い棒修行」は、京都の 東寺(大師のお寺と言われている)でも行われている もの。願い方は、大師像前にある願い棒を年齢分手 に握り(65歳だと6本+5本の11本、願い事、年齢、 氏名を言い、般若心経を咽えながら、右回りに修行大師 の周りを回る。その後正面にくると願い棒1本を宝前に 置いて残りは戻し、南無大師遍照金剛を7回唱えると願 いごとが叶えられるとされている。 |
大 師 堂
宿 坊
境内には多宝塔と大師手植えのさかさ松がある。このさかさ松の由来は、次のようなものである。 祈願中の弘法大師に、何者かが背後から弓を引いた。その矢は大師からはずれて松に刺さり、そ の枝が折れた。大師は折れた松を逆さに植え、「もし、この松が栄えるなら、後の者はこの地を 踏むことによって災厄を逃れるだろう」と言ったと伝えられている。それ以来松は栄え、大師身 代わりのさかさ松と呼ばれるようになったという。さかさ松の下には厄除け大師像が立っていて、 その前にある小さい池には鯉が泳いでいる。
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